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【コラム】日本語の形容詞

コラム
アイザック東京国際アカデミー 校長 緑川音也

20数年前のことですが、出版社から、

"日本語の形容詞教材"の執筆を依頼されました。
きっかけになったのは、当時、私が日本語学校の全国大会で研究発表し、

その内容が話題を呼んだからです。
発表内容は、形容詞とは関係のない、留学生への世界史授業の実践報告でした。

さて、形容詞に話を戻します。
出版社の編集者いわく、「大学の先生に頼んだんですが、何年たっても書いてくれないんです」とのこと。「先生なら、1年で書けるでしょう」とヨイショされ、つい、その気になったわけです。
が、始めてみると、なかなか厄介な代物でした。

名詞や動詞なら、英語のnounや verbに置き換えられるのですが、
日本語文法の形容詞は、国語文法の形容詞、形容動詞や連体詞との関りもあるわけです。
日本語文法では、国語文法の形容詞をイ形容詞、形容動詞をナ形容詞と言います。
ですが、連体詞はどう扱うべきか。

連体詞には、<この、その、大きな、おかしな、あらゆる、わが、こんな、そんな>などがあり、
<大きな、おかしな>はナ形容詞のようにも思えます。
でも、<大きい、おかしい>もあり、それらはイ形容詞です。
連体詞は、日本語文法では、指示語など複数の品詞に分類されています。

形容詞は、名詞を修飾し、述語になり、副詞としても使われます。
例えば、<赤い花、今日は寒い、早く歩く>のように。これは、他の多くの言語でもそうでしょう。
日本語の形容詞のユニークさは、動詞のように活用(語尾変化)がある点です。
例えば、<新しい、新しくない、新しかった、新しくなかった>など。
また、接尾語の<~らしい、~っぽい、~みたい>なども、形容詞のように活用があります。
例えば、<~らしい、~らしくない、~らしかった、~らしくなかった>などです。

そして、形容詞には、日本語に限らず、属性を表す語<大きい、複雑な>や、
感情を表す語<うれしい、残念な>があります。

こんな゛複雑怪奇″な形容詞を、どう分類整理すべきか、
現場で働かれる外国人の方々の「日本語運用」におけるご苦労は想像に難くありません。
以来、約5年間、図書館に通い続けて、

なんとか『形容詞(初・中級)』と『形容詞(上級)』を上梓しました。

作家の井上ひさし氏は、『私家版 日本語文法』(新潮文庫)の中で書いています。
他人の頭髪を扱うのに理容師の資格が要るのと同じように、
日本語の形容詞を扱うのにも、形容詞取扱師の資格が必要なのだ。

それぐらい形容詞はむずかしい」と。
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