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元CAが語るKLMオランダ航空のリアルな現場! 受験前に知っておくべき5つのポイント

 コロナ禍の中、エアライン業界の採用が中止となり、ショックを受けた方もいらっしゃると思います。しかし、これまでもバブル崩壊やリーマン・ショックなどで採用中止になったこともありましたが、再び採用が開始されました。今回も必ず採用が再開される時が来ます。それまで何をするべきか、今できることは何なのか、その点も踏まえて、元CAで現在はアイザックでエアラインの講師をされておられる先生方へインタビューをしてきました。今回は、KLMオランダ航空に5年間(2005~2010年)勤務されておられた岩村良恵先生に、KLMオランダ航空の社風や当時の経験談、これからCAを目指す方々へのアドバイスなどを伺ってきました。

4つの外資系航空会社に勤務してこられた岩村先生

  岩村先生はこれまで、アメリカのコンチネンタル・ミクロネシア航空、イギリスのヴァージンアトランティック航空、フィンランドのフィンエアー、そしてKLMオランダ航空に勤務してこられました。外資系航空会社は基本的に契約制なので、契約が終わる頃になると他の航空会社の試験を受けて、合格した航空会社で新たに働き始めるということになります。 岩村先生は元々、新卒でJALやANAの日系航空会社の受験を希望していました。しかし、受験の年がバブルがはじけた時だったので、新卒採用が中止になってしまったのです。これからどうしようか悩んでいる時、イギリスのヴァージンアトランティック航空の特集を雑誌で見つけました。外国の航空会社で日本人が働いている写真を見て、外資系航空会社で働いてみたいと思うようになったそうです。 外資系航空会社では高い英語力が求められますが、実は岩村先生、英語力にあまり自信がなかったそうなのです。英文科出身なので読み書きはできたものの、海外留学の経験もなかったので、リスニングやスピーキングが苦手で、外資系航空会社の受験は簡単ではありませんでした。一番行きたかったヴァージンアトランティック航空に至っては、2年がかりで3回目にしてようやく合格したといいます。初めの内は面接官が唖然とするほど英語ができず、一生懸命努力をして、練習に練習を重ねていきました。すると、コンチネンタル・ミクロネシア航空に合格し、そこで1年間、グアムやハワイなど島を飛ぶ小さな飛行機での乗務経験を積むことができました。現場で鍛えてもらってから1年後、ヴァージンアトランティック航空の受験3回目にして合格することができたのです。

ポイント1 オープンでセンスオブユーモアな気質にあふれたオランダ航空

―4つめの勤務先であるKLMオランダ航空は、どのような社風でしたか?
 オープンで働きやすかったですね。オランダ人の気質そのものがオープンなんです。オランダは港町で、日本の歴史でも鎖国時に唯一日本と貿易していたことから分かるように貿易が盛んな国でした。昔から外国に開いていた国だったので外国人に対する差別意識が少なく、凄く働きやすかったです。 KLMオランダ航空は珍しく、募集要項に“Sense of humor(ユーモアのセンスがあること)”と書いてありました。お客様から怒られたり、理不尽なリクエストをされたりして精神的に滅入ってしまうこともあります。その時、深刻になるのではなく、突破口を見出して、考え方を上手に転換して楽しくやれる人材が求められます。Sense of humorだからといって、コメディアンのように笑わせる必要はなく、深刻な時も笑いに変えられるような自由な発想を持った人をKLMオランダ航空では大事にしています。
 ヨーロッパの人は人を大事にするし、プライベートも大切にしてくださいます。家族の誕生日をあらかじめ伝えておくと、なるべくそこにフライトが入らないようスケジュールを組んでくださることには驚きました。スケジューラーのいるオフィスまで行き、どうしても家族と旅行に行きたいのでこの期間にバケーションを入れてほしいと自分で懇願しにいくと、100%保証はできないよと言われるのですが、“Try my best to make your life happy. (君の人生をハッピーにできるならベストを尽くすよ)”と言って下さり、頑張ってスケジュールを調整してくださいます。
―日系航空会社にはない魅力ですね。外資系航空会社では高い英語力が求められそうですが、KLMオランダ航空が求める英語力はどの程度ですか?
私が受験した当時は募集要項の中にTOEIC850点以上と書いてあったのですが、今は書かれていません。おそらくTOEICの点数だけでは英語力を測れないということが分かったのだと思います。TOEIC900点以上あってもしゃべれない人もいれば、TOEIC600点でもちゃんとコミュニケーションを取れる人もいますよね。それでも、最低600点ないと書類審査に受かるのは難しいと感じます。最終的にはCAの仕事は人との関わりなので、すごく難しい単語をいっぱい知っている必要はありません。極端にいえば、高校卒業レベルの単語でも大丈夫です。簡単な単語でもきちんと頭に入っていて、言いたいことを言葉にして伝えることができ、相手の気持ちを理解できる人であれば問題ないと思います。
 私自身、初めて勤務したコンチネンタル航空の受験の時は、英語できちんと会話ができたわけではありませんでした。面接で問われそうな質問を100個考えて、それに対する応えを準備し、何を聞かれてもちゃんと応えられるように練習して臨みました。あとは何を聞かれても、自分が話しやすい方に持っていくように心がけていました。例えば、今まで一番大変だったことは何ですかと聞かれた場合、立ち直りが早いことが長所だという話にもっていくためにエピソードを付け加えます。辛いことがあったけど、私の立ち直りの早さで乗り越えましたと、長所にもっていく練習をして臨んだら合格しました。
ただ、KLMオランダ航空の時は面接が大変でしたね。オランダ人と日本人の面接官2人と私の2対1で、45分間ひたすら話し続ける試験でした。ひとつ話すとそれに対して、”Why?”、「どうしてそう思うんですか?」と突っ込まれたり、「じゃあそうじゃない場合はどうするんですか?」と聞かれて大変でした。
―大変な英語面接を乗り越えて、KLMオランダ航空のCAになられたんですね。KLMオランダ航空の客室乗務員同士の雰囲気はいかがでしたか?
 先輩と後輩で一緒に旅行をしたり、ご飯を食べに行ったりと、乗務員同士の距離が近かったです。オランダ人も日本人に親切で、お家に呼んでもらったこともあります。

 KLMオランダ航空は、片道のフライトごとにクルーが変わります。日本人は日本に住んで、フライトの時だけオランダに行って、オランダではホテルに泊まります。それに対してオランダ人の乗務員はオランダに住んでいて、日本に飛ぶと日本のホテルに泊まるので、行きと帰りが別のクルーになります。毎回、初めて一緒にフライトをするので、どんなに良いクルーでも、やりづらかったなというクルーでも一度きりで、ある意味一期一会の職場なんです。 オランダ航空では最初と最後に必ず全員のクルーと握手を交わします。他の航空会社ではハグをすることが多いのですが、オランダ人はハグではなく握手をします。そのことで感動したことがありました。オランダから日本に行くフライトの時、空港で買い物をしていて、フライト前のミーティングに間に合わなかったことがありました。しまったと思いながら、ミーティングが終わってから機内に入っていって、その日の持ち場だった一番後ろのギャレーに行って準備をしていました。そうしたら、一番前のコックピットからキャプテンが来て、「ヨシエはどこだ」と私のことを探しに来たんです。ミーティングに遅刻したことを怒られると思っていましたがそうではなくて、「君にまだ握手していなかったから」と言って、握手をしに来てくれたんです。フライト前の忙しい時間に仕事の手を休めて、握手するためだけに一番後ろまで来てくださるというのは考えられないです。そういうところがオランダ航空の素敵なところですね。外資系はわりと気さくな文化なので、厳しい上下関係はありません。人対人というように接して下さるので、素晴らしいなと思います。 機内ではペアになった2、3人とよくコミュニケーションを取るのですが、持ち場が違うと、フライト中はコミュニケーションを取るタイミングがほとんどありません。ですが、フライト前に顔を合わせて握手を交わすので、気持ちが一つになり、フライト中に他の持ち場の応援が必要になった場合でも、コミュニケーションを取りやすくなりますね。
―乗務員同士の信頼関係が強いのはオランダ航空の魅力ですね。どんなタイプの方がオランダ航空に向いていると思いますか?
 コミュニケーション力があって、日本人としての誇りを持って、海外の方に日本の良さを、自信を持って伝えられる人ですね。あとは、好奇心旺盛で色々な海外の文化に興味を持てる人や、機内で辛いことがあっても切り替えて、きちんとマインドをリセットできる人だと思います。

ポイント2 ステイ中は、オランダの綺麗な街並みを散策したり、海外へ「高飛び」をしたりしてリフレッシュ

―ステイ先での思い出や印象に残っていることを教えてください
 ステイ中に他の国へ行くことを「高飛び」といっているのですが、ロンドンやイタリアへ旅行に行くクルーもいました。独身の時は高飛びをして色々な国に行っていましたが、KLMオランダ航空にいた時は子供が2人いたので育児疲れもあり、オランダにいる間は休養だと思ってゆっくり過ごしていました。 思い出深い場所といえば、モネの美術館や、3,4月になると一面チューリップが咲くキューケンホフ公園や、ミッフィーの作者ディック・ブルーナの住んでいた町にあるミッフィー博物館などです。 あとは、アムステルダムなどの綺麗な街でお散歩したり、おいしい物を食べに行ったり、チーズの市場に行ったりと、現地を楽しんでいましたね。必ず毎回現地の珍しい食材を売っているスーパーに行って、買い物していました。

 KLMオランダ航空に入社した時は娘1人だったのですが、契約の5年の間に息子を授かったので、産休を取って1歳になってすぐに復帰しました。まだ夜泣きをする時期だったので、日本にいる時はほとんど寝られませんでした。フライトは月3回程で、フライトがある時は5日間家を留守にしていました。フライトの後は一週間のお休みがあるのですが、ずっと子供のお世話で休めませんでしたね。家族の助けがあったからできたことだと思います。子供に寂しい思いをさせているのではといつも葛藤していました。でも、高校1年生になった娘に当時のことを聞くと、全然覚えてないと言っていました(笑)

―ママとCAの両立をされていたなんて凄いです!
 KLMは独身の頃に受験して、内定が出たのですが、SARSが流行した時で、それに加えてイラク戦争が始まってしまったので内定が一旦取消になってしまったんです。「あなたの名前はウェイティングリストに1年間残します。1年以内に再開するようなら呼びます」という内容の手紙が来て、オランダに行く気満々だったのですごくがっかりしました。それから音沙汰がないまま1年経ったので、これでもう縁がないと諦めていました。その後結婚をし、すぐに娘を妊娠しました。娘が生まれて2カ月の時に、KLMオランダ航空から雇用を再開するのでいかがですかと電話がきて、2年半ぐらい経っていたので驚きました。ですが、結婚して子供が産まれたばかりなので無理だと思いますとお断りしたんです。数日後にまた電話がかかってきて、「今回50名採用して10名ずつ5つのグループに分かれて訓練が始まるので、最後のグループに入ってもらえるのであれば8ヶ月後の訓練になります。その頃にはお子さんも大きくなっているでしょうからいかがですか」と言って頂きました。そんなことまで言ってもらえることはそうそうないと思い、家族に相談をしてみると、「やりたいならやってもいいんじゃない」と言われました。2カ月の娘を抱っこしながら、「どう思う?」と聞いたら、ニヤッと笑ってくれたんです。自分の都合の良い方に解釈しただけかもしれないですけど、これはやっていいってことだと思ってKLMで働くことにしました。今考えたら凄い決意で、訓練に参加してから大変だったのですが、来たからにはやるしかないと思って頑張っていましたね。
―ママになってからもCAを続けたいと思う方々は希望を持ってできそうですね。
そうですね。家族の協力があって成り立つものではあるんですけど。子供の為に我慢しすぎて、あの時あなたがいたから私は諦めたという思いが残るのは良くないので、葛藤しながらでも自分がやりたいと思うことには挑戦してもいいと思います。家族には我がまま言っちゃったなとは思うのですが、その分家族を大事にしたり、仕事で離れている分、一緒にいる時に一生懸命向き合ったり、そのような覚悟ができるならやれることだと思います。

ポイント3 気を遣いすぎないフランクなサービスがKLMオランダ航空の魅力

―オランダ航空が特に強いサービスはありますか?
 親切で、オープンで、フランクなサービスだと思います。ビジネスクラスであっても、日系のエアラインのようにお客様は神様というスタンスではなく、フランクなんです。丁寧な話し方をしますが、クルーたちが持前のセンスオブユーモアでお客様と談笑している場面をよく目にしました。お客様が気晴らしに通路やドアの前で、お酒を飲みながら話していたりするとそこに私も入ってお話をしたこともあります。 ビジネスマンの方は、外資系をよく利用されていて、「日系のエアラインよりも外資系のエアラインを使われるんですね」と聞いたら、「外資系の方が放っておいてくれるから気が楽なんだよね」、「外資系は大雑把だけど、友達のように気が楽」だと仰っていました。そういう価値観もあるのかと、外資系の良さを褒められたように感じて嬉しくなりました。また、KLMオランダ航空のファンだと言ってくださったお客様から、「気楽で話しやすい感じがいいよね」と言って頂いたことがあります。

ポイント4 日本のスペシャリストとして、日本のことを伝えられることにやりがいを感じる

―KLMオランダ航空の乗務でやりがいを感じたことを教えてください。
 ヨーロッパを旅行されて日本に帰るお客様の中には、楽しかったけど言葉が通じなかったと、日本を恋しく思われている方もいらっしゃいます。そのようなお客様が機内で私たちを見ると、「あ、日本人がいる! 日本語しゃべれますか?!」と話しかけられます。日本語で対応すると、本当に安心すると言って下さいます。そういう時に自分の存在価値を感じますね。 また、日本のお客様の傾向や、どのようなサービスが喜ばれるかなどあまり日本のことがわからないオランダ人クルーに、日本のことをすごく聞かれます。日本人のお客様は何故食事を決めるのに時間がかかるのか、何故こんなにトイレに並ぶのかなど、色々聞かれるのでその都度説明していました。オランダを出発する際に行うミーティングで、日本人CAが、日本路線で気を付けた方が良いことを10分程度で説明する時間があります。日本人のクルーの代表として、日本のスペシャリストのように説明することで、日本人であることの意義を強く感じさせられました。日系のエアラインで働く以上に日本の事を意識すると思います。そこはすごくやりがいを感じていましたね。 ビジネスクラスの緑茶を作る仕事があるのですが、機内なのでティーバックで作ります。最初にぬるめのお湯でお茶を開いておいてから熱いお湯を入れないと、お茶が黄色くなってしまうんです。オランダ人が作ると黄色いお茶になるので、お茶の味が死んじゃうからいきなりホットウォーター入れないでと指導することもあります。私達日本人が作るとお茶が緑になるので、お茶を入れただけで拍手されるんです。普段当たり前にやっていることがすごく喜んでもらえるので、やりがいを感じられましたね

ポイント5 受験準備の猶予をもらったと捉え、合格レベルまで実力を高めておくこと

―コロナの状況を踏まえてこれからエアライン業界を目指される方にメッセージやアドバイスをお願いします。
 コロナの影響でオランダ航空も解雇措置を取ったということを聞きました。当面大量の採用は見込めないとは思いますが、コロナが終息してまた飛行機が飛ぶ時期が絶対に来ます! 私もSARSが流行した時期に内定取り消しになりましたが、2年半後に電話がかかってきました。今はまだ先が見えない状況ですが、必ずいつかまた採用が復活します。CAの夢を諦めるのではなく、準備できる猶予をもらったという風に捉えたらいいと思います。今、準備万端整って明日にでも募集を出せる方にとってはもどかしいと思いますが、そうではない人は今からしばらく猶予があるので、この時に自分を合格レベルまで高めておくということをぜひ意識してやって頂ければと思います

最後に

いかがでたでしょうか? コロナ禍の不安定な時期でもありますが、岩村先生が仰っていたように、必ずまた採用が再開される時が訪れます。今はもどかしい時だと思いますが、準備期間だと前向きに捉えて、更なるレベルアップを目指すのもいいかもしれません。アイザックエアラインスクールには、岩村先生のように元CAで、スキルのある講師が多数在籍しております。ぜひ講師と一緒に合格までの準備、あるいは更なるレベルアップをしてみませんか? まずは無料体験レッスンをお試し頂けます。

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